帰化日本人

帰化日本人―だから解る日本人の美点・弱点

帰化日本人―だから解る日本人の美点・弱点


中国人、韓国人、台湾人の3人の著者が、親日的な立場から、それぞれの国の対日政策や文化を論じ、日本を浮き彫りにしようというような本です。前作「売国奴」の続き。

極東を巡る情勢というのは、なんかこう、ややこしい。日本人にとって「戦後」がまだ終わっていないとは、よく論じられるところです。本書の前作「売国奴」では、中国や韓国が、なぜ国策として反日政策をとるかがわかりやすく解説されていて、戦後日本に住む者の一人として、非常に興味深いところでした。

本書では、「そんなにほめんなよ」というぐらい、みな日本の文化をほめています。なぜか。著者の一人は、中韓を「革命の国」と位置づけ、古い伝統や文化を破壊し尽くしてしまったため、国民のよりどころが無くなってしまった、と嘆いています。日本でも同じことが叫ばれていますが、まだ全然残っているほうだと。そして、日本人は今後、①神道②天皇③靖国の三つを、大事に守っていかなければならない、と述べます。

中国では、かつての文革で古い文化が徹底的に破壊された結果、人々の心のよりどころが金と権力しか無くなってしまった、とのこと。日本人として日本に住んでると、先の3点のありがたみというのはわかりにくく、中韓の親日家には、それがはっきりわかるのかもしれませんね。

売国奴

売国奴