「アイアンマン2」を観ました

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前作「アイアンマン」で、主人公トニー・スタークのうさんくささがすっかり気に入ってしまい、今作も楽しみにしていました。

これほどいかがわしいヒーローというのもなかなかいないのではないか。普通、ヒーローなら、他者を超越する力をどうあつかうか悩んだり、逡巡したりする。バットマンなんか悩みすぎで、悩んでる割にはバットモービルみたいないかしたマシンを作り込んでて、何考えてるのかわからないところがありますが、アイアンマンにはそういうところがないです。細かな描写はないものの、自ら進んで各地の紛争に介入して、平和の維持に貢献したりしているようです。

そのかわり、徹底してうさんくさい。アイアンスーツを着て自社のイベントを盛り上げたり、酔っぱらったり、ドーナツ食べたり、そのドーナツ屋で、密談したり。

ヒーローというものをどう描くかで、その物語の雰囲気を決めてしまう。アイアンマンの場合は、ギャグに徹することで、このうさんくささをかもしだしているといえるでしょう。

それから、ミッキー・ロークの変化に驚きました。「ハーレーダビッドソン・アンド・マルボロマン」で、日本全国の青少年にチョッパーを作らせたあのミッキーが。猫パンチのあのミッキーが。なぜこれほどやさぐれているのか。おっさんになると、どんな二枚目もやさぐれるというのか。

調べてみると、猫パンチのあとにいろいろと苦難の道を歩んできたようで、その味わいが、顔に出ているのでしょうか。それにしても、なんであんなに身体をビルドアップしているのか。「レスラー」という映画で、レスラー役をやったからか。いい映画らしいので、そのうち観ようと思います。