読書論三冊
最近、読書の幅を広げなくてはと決意したんだけど、まずは他人がどのように読んでいるのか知ろうと思い、読書を論じた本を読んでみた。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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キラー・リーディング 「仕事脳」が劇的に回り出す最強の読書法 (JBシリーズ)
- 作者: 中島孝志
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: 単行本
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本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2008/01/21
- メディア: 文庫
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本を読むという行為について、各著者の主張に共通点と相違点がある。共通点は多読・速読。
相違点は色々とあって、たとえば本に線を引くかどうか。どんどん線を引きメモを書き込む(レバレッジ〜)、後で古本屋に売るからきれいに読む(キラー〜)、メモなんかせずにさっさと読め(10冊〜)。
また、どんな本を読むのかについては、本は投資という観点から明確に読む本を絞り込む(レバレッジ〜)、未知の分野の本も読んでみる(キラー〜)、とにかく何でも読め(10冊〜)といったところ。
わたしとしては、本に書き込み、後で抜き書きを作るレバレッジ・リーディングの手法が参考になった。付箋でマークするというのは性に合わない。また、読む本はビジネス書に絞らず、興味を持った本なら何でも読んでいいんじゃないだろうか。そういう意味では、あとの2冊も価値があった。
この3冊のうち、最も特異なのが「本は10冊〜」だ。複数の本を読み進めるということは、ちょっと読んでるひとなら皆やってると思うので、今さらタイトルにすることでもないと思うが、この本の味わいはそこではなく、作者のスタンスにある。
どんなスタンスかというと、温厚なわたしでも「あんた何様なんだ!」と叫びたくなるほど、上からのもの言い。あまりにそれが鼻につくので、「わざとこういう書き方してんのかな」と勘ぐってしまうほど。読み終わると、「読んでややろうじゃねえかコンチクショー!」という気合いが涌いてくるので(そのうち半分ぐらいは怒りかもしれない)、読むモチベーションがほしいときにおすすめ。