蟹工船

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)


本屋で平積みしてたので買ってみた。

小林多喜二といえば、国語の教科書に名前が載ってたことぐらいしか知らない。見返しの著者紹介によると、1933年に共産党活動で逮捕され、拷問で殺されたという。そこまでは教科書に載ってなかったな。しかし拷問とは……

「蟹工船」というタイトルも、たしか教科書に載っていた。暗鬱な、何となく内容が想像できるタイトルだけど、想像以上だった。何しろ、書き出しが、

「おい、地獄さ行ぐんだで!」

強烈だ。行き先は確かに地獄で、延々と陰惨な描写が続く。もうおなかいっぱいです。