一冊のノートで始める力・続ける力をつける


一日に最低でも一つのアイデアを発想し、それをノートに記録していくという「アイデアマラソン発想法」。

すべての冒険は、一冊のノートから始まる。すべての人の人生も、実は冒険に満ちている。それは書くに値することだ。(42ページ)

確かに最近、わたしの仕事は冒険的といえるかもしれない。ここ最近でも、何度いやな汗をかいたことか。というか、冒険に失敗して周りに迷惑をかけっぱなしなので、こういうのも記録しといて、同じ失敗をしないよう、自戒しなければ。

この本を読み、わたしもアイデアマラソンをはじめたところだが、ろくなアイデアが出てこない。いつかすごいアイデアが出てくるんだろうか。著者によれば、「有功発想含有率」というのがあるそうで、自信のアイデアマラソンから良い発想(仕事で活用できた、本を出した、論文を書いたなどの基準をクリアした発想)の含有率を計算したところ、ちょうど0.3%だったという。この数字はハインリッヒの法則(重大事故一件の裏には29件の中くらいのトラブルがあり、さらに300件のヒヤリ・ハットがあるというやつ)に当てはまるそうで、つまりは300のアイデアを出せばそこに29のちょっとした発想があり、極めて重大なアイデアが一つはあるはずだ、という。

300分の1かー。まあ気長に続けるか。思いついたことをすべて記録していくというのも、GTDのInBox的で、頭がすっきりする。

余談だけど、著者のITmediaの連載も、毎回楽しみに読んでいる。営業マンとして、あらゆることを考えに考えていることが感じられて、これもアイデアマラソンの効果なのかな。