8月26日(火)

西成区で一仕事。JR新今宮駅で降りたら、職安に向かって左側の道路を南下する。
ストリートにはアンモニア臭が立ちこめ、おっちゃんたちがあてもなく往き来している。視点の定まらない、半裸の老人が目の前を横切る。立ち並ぶ屋台のカウンターでは、おっちゃんたちがビールとなにかを混ぜたカクテルで乾杯している。おっちゃんたちよりも体重が重そうな大型犬が何匹も歩いている。自販機で缶チューハイを買い込むおっちゃん。立ちションするおっちゃんたち。みな、立ちションしている。公衆トイレもあるのに、とにかく立ちションだ。
道路の真ん中にドラム缶がすえられた。その上に大きな板を置く。板にはマス目のような線が引いてあり、あちこちに数字が書いてある。明らかにカタギではない目つきの兄ちゃんが、手にした空き缶に小石のようなものを投げ入れ、それを打ち鳴らしつつ板に叩きつける。何度も何度も。それが合図なのか、おっちゃんたちが集まる。
まさか、さっき空き缶に投げ入れたのはサイコロ?。ということは、……ストリート賭場!?まだ朝の9時なのに。