メガネをもう一つ買った
6月に、はじめてメガネとコンタクトレンズを買った。外に出るときはコンタクト、自宅での作業などはメガネ、と使い分けているが、長時間メガネをかけていると、頭が痛くなる。
サイズが合っていないからだ。メガネが小さい。いや、客観的に見れば、わたしの頭が大きいということになるのか。
身につけるもののサイズが、既製品だと合わない、というのは結構つらい。「規格外」というのは、能力に対してならいいが、物理的に規格外だと、いいことは一つもない。身体も、足も大きいので、スーツも靴も、合うサイズがほとんど無いのだ。
中でも、いちばんつらいのは頭に付ける物だ。スーツはオーダーできても、メガネは無理だからなあ。それにしても頭痛いなあ。どこかにこのわたしにも合うメガネはないものか。
で、ある日、オシャレで大きいメガネを作っているめがね屋が、ネットで見つかった。ほほう。この店の前の前、よく通るんだけど、気付かなかったなあ。ということで、行ってみた。
店内に、確かに大きいメガネのコーナーがある。ドキドキしながら試着。おお! これは! すばらしいかけ心地だ。テンプルが圧迫されない。
しかしアレだな。どうも、最近の流行の、天地がせまいデザインは似合わないな。ふと店内を見回すと、丸めがねのコーナーがある。なんというニッチな品揃えだろう。試しにかけてみるか。……あれ、けっこういいねこれ。え? これも特別サイズなの? しかも、文豪や学者っぽい、インテリジェンスな雰囲気を目指してデザインした? そういわれると、そうかな。うん。鏡に写るわたしの顔もなんとなく。
え? こっちの丸めがねはまた違う? 直径を大きくしてコミカルな雰囲気に? 漫才師っぽくなれる? いや、それは試着しなくていいです。……いや、いいからほんとに。
というわけで、インテリなほうのメガネを購入。フレームの値段だけみて、「このぐらいなら買ってもいいか」と思ったら、後でレンズの料金も加算されてて、往生したのは内緒だ。
しかし、視力検査やフィッティングもきっちりやってくれて、とても快適なメガネとなった。まえのメガネ屋はちょっとひどいよなあ。
さて、早速、このメガネが似合うかどうか、まわりに聞いてみることとしよう。まずは家族から。
家族A「へえ。違和感あんまり無いね。ガンジーみたい」
ガンジー?
(wikipediaより)
この人? あんまり似てないが。まあ、一個の偉人であることは確かだ。悪くないな。
友人A(指さして)「はっはっは! A級戦犯だ!」
貴様ァーッ! 歯ぁ食いしばれーっ! A級戦犯ってのはなあ、……まあいいか。次行こう。
友人B(指さして)「あっ! 東条英機!」
(wikipediaより)
この人? これも似てないが。
ひょっとして君たち、髪型とメガネの形だけしか見てないのか?