あまりに寒いので、阪急メンズ館にコートを買いに行く。バーゲン中らしい。寒くなってからコートを探すという己の無計画さに思いをはせながら、物色する。

なかなか良さそうなのを発見。店員に、一番大きいのを出してくれと頼み、試着。小さすぎる。
「お客様、胸板が少々……」
恐縮する店員を後にし、となりの店へ。サイズ合わず。次の店もサイズ合わず。
服を買うときはいっつもこうだ。しかし、へこたれてはいけない。合う服を探すコツは、見付かるまで探すことだ。

おおっ! こいつはぴったりだ! 色が今ひとつだが、サイズが合うなら贅沢は言えまい。さて、いくらかな。……な、なんじゃこりゃあ!!

「こ、この値段、バーゲン前かね?(バーゲン前にしてもぶっ飛んだ値段だが……)」
「いえ、お客様、お値引き後のお値段でございます。こちらのコート、英国製の特別な生地でして、非常にお値打ちでございますが」
撤退する。もう帰ろうかな、というときに『大きい男のコーナー』を発見。こういうコーナーがあるなら、先に言ってくれよ!

ということで、体に合うコートを無事見つけることができた。やれやれ。