ブッダはなぜ女嫌いになったのか

ブッダはなぜ女嫌いになったのか (幻冬舎新書)

ブッダはなぜ女嫌いになったのか (幻冬舎新書)


まずは、ブッダが「女嫌い」だという視点がとても新鮮でした。

悟りを得てるんだから、当然女に興味はない。ブッダとはそういうもんだと思ってましたが、悟りを得るまでは色々と苦労したはず。原始仏典から、そんなことを推理して、この聖人の苦悩を解き明かす一冊です。

原始仏典として著者が挙げている「スッタニパーダ」、わたしも読んだことがありますが、このわけわからん本からよくここまで推理できるな、というほど読み込んでいます。

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

スッタニパーダでブッダは、「愛するものを作るな」と言ったり、「あまねく誰をも愛せ」と言ったりして、どっちなんだよ、という感じなんだよね。

これは、一人に執着してはいけない、ということで、具体的には、男からすれば、一人の女に執着してはいけない、ということになるのでしょうか。

当然ながら、一人でなくて複数の女ならいいとか、そういう意味ではないです。一人に愛を向ければ、苦悩の元になる。そうではなく、全人類とか、生きとし生けるものに愛を注げ。そういう意味でしょう。

これは難しい! そう思いましたが、ならば苦悩するほどに愛したことがあるのか? という疑問がふと浮かんで、これ以上は会社のブログでやる話でもないか、と思ったのでここで終了します。