ブッダはなぜ女嫌いになったのか
- 作者: 丘山万里子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/01
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まずは、ブッダが「女嫌い」だという視点がとても新鮮でした。
悟りを得てるんだから、当然女に興味はない。ブッダとはそういうもんだと思ってましたが、悟りを得るまでは色々と苦労したはず。原始仏典から、そんなことを推理して、この聖人の苦悩を解き明かす一冊です。
原始仏典として著者が挙げている「スッタニパーダ」、わたしも読んだことがありますが、このわけわからん本からよくここまで推理できるな、というほど読み込んでいます。
- 作者: 中村元
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1958/01
- メディア: 文庫
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スッタニパーダでブッダは、「愛するものを作るな」と言ったり、「あまねく誰をも愛せ」と言ったりして、どっちなんだよ、という感じなんだよね。
これは、一人に執着してはいけない、ということで、具体的には、男からすれば、一人の女に執着してはいけない、ということになるのでしょうか。
当然ながら、一人でなくて複数の女ならいいとか、そういう意味ではないです。一人に愛を向ければ、苦悩の元になる。そうではなく、全人類とか、生きとし生けるものに愛を注げ。そういう意味でしょう。
これは難しい! そう思いましたが、ならば苦悩するほどに愛したことがあるのか? という疑問がふと浮かんで、これ以上は会社のブログでやる話でもないか、と思ったのでここで終了します。