スペシャルドラマ「坂の上の雲」を見た

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司馬遼太郎の作品で、一番好きなのは、やはり「坂の上の雲」です。「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている」という書き出しだけで、ちょっと目頭が熱くなるほどです。

第一回は「少年の国」ということで、主人公三人の少年時代を描くとともに、日本という国自体も少年時代であることを意味しているのでしょうか。

原作がおもしろくとも、ドラマ化でぶちこわし、というのはよくあることで、最近の例だと、大河ドラマの「功名が辻」はちょっとなあ、という出来でした。坂の上の雲も、ドラマ化を喜ぶとともに、大きな不安もあったのですが、第一回を見る限りは、配役もいいし、なかなかいい出来ではなかったでしょうか。かなり金もかかっていますね。

他はともかく、この原作だけは変に作ったら銃剣突撃するほどの勢いでNHKに抗議したいと思っていますし、そういうファンは日本にたくさんいるでしょう。そしてNHKもそれをわかっており、原作を大事にしている雰囲気は感じることができました。

後は、戦争をどう描くか。この原作、後半はほとんど戦争しっぱなしなので、そこが重要ですね。