1月23日の日誌
9:30
大阪難波駅にて、古紙リサイクル業者の担当者Mさんと打合せ。
単価だけではなくて、回収後のリサイクルルートも見積書に掲載して下さい、とお願いしました。
Mさんと別れたあと、某お客さんから入電。物流拠点で廃棄製品が数十トン発生するというので、食品残渣の飼料化をしている処理業者のおやっさんに電話。
おやっさんは「いつでも受け入れるぜ! 豚どもが腹をすかして待ってるぜ!」ということだったので、回収を手配しました。ありがとうおやっさん!
近鉄に乗り込み、京都を目指す。
11:47
近鉄新田辺駅前のファミレスにて昼食。
13:00
お客さんの某社京都工場様に着。今日は廃棄プラスチックの処理の委託を検討している中間処理業者N社さんに、現地確認のため、京都工場担当者のMさんと訪問する予定です。
N社H氏に、車で迎えに来ていただき、出発。
13:25
N社さんでは、廃プラや紙くず、木くずをRPF燃料に加工し、製紙メーカーなどに燃料として販売されています。
トラックスケールです。
奥のフレコンは、出荷を待つRPF燃料です。通常、RPFのユーザーである製紙会社などは、大量に燃料を使うため、ダンプで大量輸送するのですが、最近ではCO2削減のために小口のユーザーさんも増えており、フレコン出荷にも対応しているとのことでした。
破砕した廃プラや紙くず、木くずをコンベアで搬送し、タンクにためておきます。
コンベアの上には磁選機があって、鉄を除去します。
タンクの下に成形機があって、ここでペレット状の燃料に加工します。
大きな圧力をかけて、摩擦熱でプラスチックを溶かし、成型する仕組みです。
訪問したときは、ちょうど成形機を手入れしているところでした。
RPF燃料ができました。あとはダンプに積んで出荷するだけです。
燃料を製造しているので、万が一の出火などの事故に備え、天井にはスプリンクラーを設置しています。
これを引くと散水されます。
他にも、炎検知機も装備していて、たとえば重機で鉄板をひっかいて火花が飛ぶと、破砕機が停止してしまうそうです。
Mさんも、安全性確保のための徹底ぶりに感心されていました。
RPFのサンプルです。
2種類の大きさを製造しています。
空気搬送で炉に吹き込みをされるユーザーには、小さいほうでないとだめだそうです。
破砕刃です。ペンと並べてみました。
左から、新品、すり減ったもの、異物の混入で破損したもの、です。
この破砕刃を、大きなローラー一面にボルト止めしてプラスチックを破砕するわけです。
この刃、ドイツ製でないとダメとのこと。同じものを日本で作っても、刃が堅すぎたり、柔らかすぎたりで、うまく破砕できないそうです。おもしろいですね。
また、たいがいのものは破砕できるそうなんですが、焼きの入った鋼鉄、たとえば工具なんかが入ってしまうと、刃が欠けてしまうそうです。
刃が一個欠けるだけならまだいいんですが、そこで機械は止まってくれませんから、だいたいの場合、ガリガリガリッと複数の刃がやられてしまうそうで、そうなるとドイツから替え刃を仕入れることになるため、分別はきちんとしましょう、と。
ということで、現地確認完了。
15:30
Mさんをお送りし、わたしもH氏に駅まで送っていただきました。どうも。では帰ります。